東寺は、真言宗の根本道場で、東寺真言宗の総本山です。「教王護国寺」とも呼ばれます。山号は八幡山、本尊は薬師如来、寺紋は雲形紋(東寺雲)。平安遷都とともに延暦15年(796年)に羅城門の東に東国の鎮護のために建てられたのが始まりで、嵯峨天皇から空海(弘法大師)に下賜され、真言密教の根本道場として栄えました。中世以降は弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになり、今日まで京都の代表的な名所として存続し、平成6年(1994年)には、世界文化遺産に登録されました。
国宝に指定されている東寺の五重塔は天長3年(826年)空海の創建着手にはじまり4回の焼失の後、寛永21年(1644年)に徳川家光の寄進により再建したものが現在も存続する5代目の塔となります。塔自体を本尊とし、空海が唐より持ち帰った仏舎利が中心柱の下に納められています。高さ54.8メートルは木造塔としては日本一の高さを誇ります。
広大な境内には多くの桜が見られ、五重塔周辺にも枝垂れ桜やソメイヨシノが咲き誇ります。中でも見所は、樹齢120年を超える不二桜(八重紅枝垂桜)。もともと岩手県盛岡市のある旧家で育てられ、平成6年に秋田県を経て三重県鈴鹿市の鵜飼農園が譲り受け、弘法大師入唐求法の旅より帰朝されて1200年の記念にあたる、平成18年に三重県より東寺へと移植されました。
弘法大師の「不二の教え」から「不二桜」と命名されました。
【東寺の詳細】
■HP
http://www.toji.or.jp/
■拝観料
500円
■拝観時間
8:30〜17:30 冬季は16:30まで
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